「苦手なものは一口は食べて!」
給食のシーンで子どもたちにこんな声かけをしてしまったりしませんか?
子どもの食べ物の好き嫌いをなくすために、保育者が一生懸命に食べさせようとする気持ちはわかります。
しかしその気持ちが強くなって、「苦手なものは一口は食べて!」なんて声かけを続けていますと、好き嫌いのある子どもたちは段々と給食の時間が憂鬱になってしまいます。
そんな状態で嫌いなものを一口、と頑張ってもその食べ物を好きになることはないですね。友人に野菜が苦手で、一切食べられない方がいますがこのかたは昔保育園で無理に食べていた思い出があり、そこからトラウマになっているとお話ししていました。
そんなトラウマはできれば作りたくないですよね。給食の時間は楽しくて、美味しくて、待ち遠しい時間にまずしていかないといけません。
そのために自分で量を注文し自分で苦手なものを指名し、安心感を持てるようにしましょう。他にも食べる環境にも工夫をします。
テーブルクロスを敷いたり、テーブルの中央に花を飾ったり楽しい雰囲気を作り、そこで大好きな友だちと会話を楽しみながら食べることで徐々に苦手なものにも挑戦してみたりするようになってきます。食事のシーンも友だちの力はとても大切になっているんですね。