子どものふるまいは、一緒に過ごす人によって変化します。
自分より発達の遅い子どもがいれば、自然にお兄さんお姉さんらしい行動をとるものです。
また、おおむね5歳ころになると、人の役に立つことをうれしく感じるようになり、 仲間のなかのひとりとしての自覚が生まれてきます。
ほかの子の手伝いをしたり、何かを教えたりするなかで、お礼をいわれたり、褒められたりする体験を重ねて、 子どもたちは自信を深め、人とかかわることに意欲的になっていくのです。
また、手伝ってもらったり教えてもらったりした子どもは、 自分ができるようになったときには、 できない子どもたちを手伝ったり教えたりするようになっていきます。
以前自分を手 伝ってくれた子どもたちが、 その子の行動のモデルになってい るからです。
これは異年齢のクラスだけに起こることではなく、同年齢児 のなかでも発達の違いによってしばしば目にする光景です。
参考文献:MIMAMORU見守る保育 藤森平司著