見守る保育とは?

見守る保育の「守る」とは 

見守る保育の「守る」とは 

「見守る」 の 「守る」は、子どもを援助すること、または発達を助長することです。

子どものかわりに何かをしてあげることや、困難から遠ざける ことではありません。

 また、直接大人が手を出すのではなく、子どもにいろいろなことを体験させながら、 子ども同士のかかわりのなかで、自ら解 決する力が発揮されるのを待ち、 一歩下がって子どもを守ることです。

そのためには、いつも子どもと密着して、一緒になってあそぶのではなく、意識的に少し離れたところから子どもたち全体をよく見ていなけれ ばなりません。 

それはいつ、 どの子を守らなければならないか、ひとりひとりの子どもが出しているサインを見逃さないようにするためです。

子どもに必要以上の援助をすることは、子どものもつ能力や発達を妨げることになります。けれど、子どもが手伝ってほしい、助けてほしいと言っ ている(サインを出してくる) ときには、必ず適切な援助をしなければな りません。

それが「守る」ということです。 きちんと見て、そして守る。 

こうしたかかわりを通して生まれた強い信頼関係があれば、子どもはやがて「見守られている」と感じながら、大人から離れて自ら環境に働きかけるようになります。

ひとりであそぶこと ができるようになります。

そして次第にほかの子どもたちとの関係を築き始め、そのかかわりのなかでいろいろな体験をしながら、大きく成長していくのです。そういう意味では「見守られている」というのは、精神的 な応援を受けていることでもあるのです。

参考文献:MIMAMORU見守る保育 藤森平司著