見守る保育のクラスわけII
同じ1歳児のクラスのなかでも、 発達の早い子は遅い子の 面倒を見ようとしますし、まだ何もできない子は、動き回っているほ かの子どもをじっと見ています。
見て、学んでいるのです。
そこに、少し発達が違う子を一緒にするメリットがあるのです。
また、はさみを使って製作をしようとするときに、はさみの習熟度が違う3~5歳の子が、一緒に同じ物をつくるのには無理があります。
たとえ3歳児だけにして、同じ物をつくるとしても同様に無理があるでしょう。
認知的な物事を、保育者から一方的に子どもに伝えるような保育、教育な らそれでも成り立つのでしょうが、4月生まれから3月生まれの子たちの発達は均一ではありません。
子どもを主体的に活動させ自発的にあそばせようとするなら、発達別に選択肢を用意し、子どもたちにやりたいことを選ばせるようにすればどうでしょう。
同年齢の集団に なるかもしれませんし、 異年齢の集団になるかもしれませんが、それぞれの子どもが自分に合った環境で活動に取り組めるはずです。
参考文献:MIMAMORU見守る保育:藤森平司著